【蔵風呂リニューアルのご案内】
光の蔵風呂/カラーフィールド・ベイシング(Color Field Bathing)は日本の伝統的な蔵を浴室にリノベーションした空間内でアート作品を40分間の上演プログラムと共に入浴しながら鑑賞する新しいタイプのアート体験になります。
四季をテーマにした光と音の癒しのインスタレーションをお楽しみください。
【ご利用案内】
・ご利用可能時間は15時から24時まで(最終受付 23時)です。
※15時から1時間毎のご案内です。
・ご利用時間は1グループにつき 40分間とさせて頂きます。
※ご予約時間の5分前には準備をしてフロントまでお越しください。
・ご予約は先着順に承ります。21時までにフロントスタッフまでお申し付けください。
・ご利用料金 お一人様40分/税込1,500円(チェックアウト時ご精算)
空間内は3つのアート作品によって構成されており、入浴文化伝来の歴史の中でキーとなる数字「7」を起点に展開されている。
(1) 光るメインオブジェ「77」は七宝と呼ばれる伝統的な和柄をモチーフに構成
(2) 7つの光の球体を用いたライティングアートによって四季の変化から着想した光の空間を演出
(3) 京都御所を中心に各所で行ったフィールドレコーディングの音源から40分のサウンドアートを展開し、それら音源のいくつかはソフトウェア上で1億年以上の時間へと引き延ばされ加工された音として上演プログラムの中で奏でられている。
カラーフィールド・ベイシングという言葉から想起されるのは、カラーフィールド・ペインティングだろう。この言葉は1950年代の米国を中心とした抽象絵画のムーブメントを指す言葉であるが、当時の代表的な抽象画家たちは「崇高」という精神性を重視しており、瞑想的・神秘的な要素を持った絵画表現を展開し具象的なシンボルを描かなかった、それらは日本の神道や自然崇拝、禅や茶湯等にみられるミニマルなフレームの中に神秘性を見出す日本文化と共通した視点が感じられる。そして日本における入浴の歴史は神道や仏教との関係が深く、神道の禊文化がもともとあった中で、仏教においても「7つの病を退けて7つの福を招来するもの」と説く経典が存在し 広く入浴が奨励され広まった経緯がある。本作ではアートの歴史の中で抽象絵画にみられるカラーによる場(フィールド)の絵画鑑賞体験を空間全体へと展開し日本の入浴文化と接続し、音と光のインスタレーションとして感情を喚起する瞑想的・神秘的空間を再構築した作品となっている。