空き家から「Nazuna 京都 御所」への再生物語
「Nazuna 京都 御所」は、その昔、材木屋として使われていた京町家を改装した宿です。
当館から程近い夷川(えびすがわ)通りは、古くから京都一の建具・家具屋街として栄え、現在でも数多くの家具屋が並びます。
こちらの材木屋は京の建具・家具文化を長い間支えてきましたが、その役割を終え、空き家となっておりました。
近年、京都では町家再生プロジェクトが増加しています。 一方で、当館のような大型の町家は維持・改修の費用負担が大きいことなどから、引き取り手が見つからないまま止むを得ず取り壊されることも多く、その数は減少の一途をたどっております。 京都の発展を支えてきた歴史的・文化的価値の高い建造物を後世に残したいという想いを原点に、2棟の大型町家を中庭で結び、旅館として再生させる当プロジェクトが始まりました。
高い技術を持つ職人たちがロビーエリアの土壁や館内の梁・建具などを丹精込めて甦らせ、天井の高い広々としたロビーエリアからは材木の保管場所であった当時の姿が窺えます。 至るところに昔の面影を残しながらも、全室に床暖房など最新の設備を備え、皆さまに心地よくご滞在いただけるよう、現代風にアレンジいたしております。
是非「Nazuna 京都 御所」にご宿泊いただき、宿として生まれ変わった姿をご覧ください。
写真:Luca Gabino