鵜戸神宮
日南海岸の崖に隠れた岩窟の中に鵜戸神宮は建立されています。鮮やかな色合いの神道様式の建築が、雄大な自然の光景との独特のコントラストを生み出します。
古代の伝説では、神々が地球へと降り立ち、神武天皇を生み出した場所が宮崎だといわれています。鵜戸神宮は神武天皇の父親であるウガヤフキアエズノミコトの生まれた場所として崇められており、本堂の後ろにあるお乳岩はウガヤフキアエズノミコトの母親であるトヨタマヒメが彼を育てるために置いていった乳房だとされています。そのため、鵜戸神宮は安産や育児のご利益があるとされています。
鵜戸神宮を訪れるには本堂が潜む山を歩いて登っていく必要があります。山道を進んでいくと、やがて鮮やかな赤色の門や柵や大きな灯ろうの並ぶ荘厳な道へとたどり着きます。そのすぐそばには日南海岸のドラマチックな断崖が見えます。本堂にたどり着いて探索をした後は、亀石と呼ばれる岩の上に敷かれた縄の輪っかへと運玉を投げて、お願い事をしてみましょう。ウガフキアエズノミコトの母親が出産をするときに、海から鵜戸神宮まで彼女を運んだ大きな亀が亀石になったと伝えられています。